会期 : 2020年9月23日(水)-25日(金)
会場 : 国家会展中心(上海) National Exhibition and Convention Center (Shanghai)
会場面積 : 236,000㎡
服地と副資材の国際展示会「インターテキスタイル上海展示会 アパレルファブリックス2020秋」が23日、中国・上海の国家展示会センター<上海>で開幕しました。
今回の展示会は、Milano Unicaを含む欧州各国で構成されたサロンヨーロッパ、アジアから日本、台湾、韓国他のパビリオンや、サステイナビリティ・エコ・機能素材、デニム等素材別に特集されたゾーンで、最新のテキスタイル、アクセサリーが展示されます。
残念ながら、弊社も出展するつもりだったんですが、新型コロナの影響で、今回は出展するとなりませんでした。
日系企業でも東レや帝人フロンティアグループ、YKK等の18社(中の5社は中国法人)しか出展しませんでした。
現地に行けないですが、オンラインで今回展示会のゼミナーの録画を拝見して、勉強になりました。
生地についてのゼミナーで、消費者が衣服の需給に対する消費心理を分析して、したがって21SSで生地のトレンドを推測されました。
「精緻、自然、癒やし、個性」4つのテーマを中心に展開されました。
品質を追求する上に、天然素材の高密度表生地、空気ウールモヘア等の温かい雰囲気を持ち秋冬生地などを紹介してくれて、「一衣多用」、「2マイル」という概念も出しました。「2マイル」は、家から半径2マイル以内でいろいろな場合に対応できる衣服のデザインという事です。例えば:風合いが柔らかくて、デザイン簡潔なストタイプ・チェックの生地で、家でも快適、外に出しても適当過ぎないと思っています。
地球環境を配慮するリサイクル可能のエコ生地を中心に紹介してくれました。 現在の技術により、100%分解できる生地の存在はもう珍しくないと思っています。この他、染色加工に工夫した無水染色のデニムとかオーガニックコットンを注目されるかもしれないと推測されました。
このテーマでは、日系企業東レの 100%植物由来のポリエステル繊維も紹介してくれました。ポリエステル合成原料の一つ、エチレングリコールについては、すでにサトウキビを原料として、使用用途としては、スポーツウエアや婦人服、自動車の内装材などでの利用を見込んでいます。
抗菌・抗ウイルス・防臭等の機能性生地
ゼミナーで「新型コロナ後」という概念を出して、消費者がコロナの衝撃で、21SSで衣服に対する消費心理が変わっているという事です。 特殊の時期で、もっと癒しくて機能性がある製品の需給が強めると推測されました。
ちなみに、抗菌・抗ウイルスを言うと、新型コロナウイルスに対する効果確認した「CLEANSE®/クレンゼ」という繊維加工技術を紹介したいと思っております。抗ウイルス機能繊維加工技術「CLEANSE®/クレンゼ」は、固定化抗菌成分「Etak®/イータック」を活用し、繊維表面に強力に固定化するクラボウ独自の加工技術です。繊維状の特定のウイルスの数を99%以上減少させます。
また、"生乾き臭"の原因の一つといわれる繊維上のモラクセラ菌や黄色ブドウ球菌など、最近の増殖を抑制します。洗濯耐久性にも優れた素材です。
このテーマでは人工クモの糸を言及されました。
スパイバーでは人工合成クモ糸素材「QMONOS®」をはじめとして、タンパク質素材を人工的に作っています。強度が高く(鉄鋼の4倍)、伸縮性はナイロンを上回り、耐熱性は300度を超えるので、自動車や飛行機などの輸送機器や電子機器、医療分野では手術用の縫合糸や人工血管など、広い用途で使用されていて、アパレルにも活用されています。
今日のシェアは以上です。
トレンドというのは多岐に渡っていますと思っておりますから、ご参考していただければと思います。
最後までありがとうございます。