今週末に中国伝統的なテキスタイル技術を紹介する「织造记--纺织的故事」というドキュメンタリー」を見ました。
「织造记--纺织的故事」で中国の絹「绫罗绸缎」の魅力を感じて、絹は中国文化のシンボルの一つとして、これから、これをテーマとして、学びながら、シリーズのブログを作りたいと思っています。
今日は錦を皮切りに、中国におけるシルクの14種類を続々とみんなに紹介したいと思っております。
錦(ニシキ)、日本語でブロケードと言います。豪華な絹紋織物の一種で、色は3色以上を使用し、綾もしくは朱子の地組織に金糸・銀糸で錦模様を浮織した緯二重織り(よこにじゅうおり)の織物のことです。
中国古代から、錦は高い生産技術と複雑な折り方が求めているため、古代で最も貴重なものとされていて、庶民は錦に接触する機会がなく、皇帝と貴族しか使えません。
中国では、南京の雲錦、成都の蜀錦、蘇州の宋錦が中国三大名錦とされます。
特に南京の雲錦が元、明、清の三代(13世紀初~20世紀初)の時期に、皇室用品に指定され、皇帝の礼服と大臣の臣服はすべて雲錦で作られたと言います。皇帝の礼服一着分に2年以上の時間が必要で、「錦一寸金一寸」と言われるほどの価値があります。
↑雲錦
下記の画像は雲錦の機械となります。
雲錦の織機は木で造られており、一部の部品に竹が使われています。この織機は「大花楼木織機」と呼ばれ、長さ5.6メートル、幅1.4メートル、高さ4メートルの伝統的な形で、機械は大きいが、その構造や機能はとても精巧です。
画像通りに、織機は下で作業する「織手」と、上での「拽花工」二人が協力して操作しています。
二人は織機が出す音を聞きながら協力し合い、二人共ベテランでも、一日5センチ程度の雲錦しか織り出すことができません。
雲錦だけじゃなく、蜀錦と宋錦の機械も似ている形で、二人協力することが求めています。
私にとって、錦に惹かれるところは精密な技術だと思っています。初めて錦を見たとき、私は刺繍だと思いました。
複雑な柄を織で作成するのは、信じられません。
このような作品の作成は、最初からの周密なデザインと業者の全力での集中が不可欠だと思っていて、何百年を経って労働者の知恵が凝縮されると言えます。
今日のシェアは以上です。今後とも宜しくお願いいたします。