こんにちは。
ApparelXトレンドブログの尾崎です。
世界には様々な防水機能を持った生地が存在します。
最近は技術の発達により、防水性や軽さなど、そのクオリティはどんどん高くなっています。
一方で、何十年も前に開発された、天然繊維の防水生地も存在し、未だに人気を保っていたりします。
今回はその中でも非常に人気の高い、Ventile(ベンタイル)についてご紹介します!
ベンタイルとは、100%コットンながら非常に高い防水性を持った、超高密度の生地です。
元々はイギリスの空軍のために開発され、耐水服として使用されてきた歴史を持ちます。
ベンタイルの特徴、メリットはこの3点が基本です。
綿100%ながら高い防水性を持つ仕組みは、織りの密度にあります。
打ち込み本数が非常に多く、超高密度に織られているため、外からの水滴を遮断し、高い防水性を持ちます。
同じ原理で風も防ぎ、防風性も兼ね備えています。
一方で、内側からの水蒸気は繊維の間を通ることができるので、透湿性があり蒸れにくいというのも大きな特徴。
この点は通常の化学繊維や撥水コーティングでは実現できないため、ベンタイルならではの特徴と言えます。
防水の生地というとナイロン等化学繊維のものも多いですが、先述の通りベンタイルはコットン100%。
天然繊維のため、化学繊維にはない風合いがあります。 また超細番手の糸を高密度に織るため、普通のコットンの生地よりも高級感があります。
イギリスの高級ブランドのトレンチコートに使用されるギャバの様なイメージと言えば高級感が伝わるでしょうか。
天然繊維ならではの風合い、かつ高級感もある、見た目にも素晴らしい素材ということです。
先述の通りベンタイルは打ち込み本数が非常に多いため、化学繊維の防水生地などと比べて重さはあります。
ただその重さがないと表現のできないシルエットもありますので、重厚感というメリットとしても捉えられるかと思います。
これは仕方のない点ですが、価格は防水生地の中でも高価な方です。
超細番手の糸は高級で、さらにそれを通常よりも多く打ち込むため、どうしても価格は上がってきます。
逆に言えば、それだけ質が高く、ブランド価値のある生地だとも言えます。
しっかりとした厚みのあるギャバジン。 光沢感もあり、高級感のある素材です。
トレンチコートはもちろん、アウターにおすすめです。
こちらもギャバジンですが、OS2300に比べ目付が低く光沢感もやや抑えめです。
より多くの用途、パンツやジャケットなどにも使えそうです。
こちらは平織のベンタイル素材。
ギャバジンに比べて薄く、いい意味で馴染みやすい見た目なのでアウターからパンツまで幅広く使えます。
こちらはapparelxで取り扱いのあるベンタイルの中で最も薄い素材。
ジャケットからシャツなどトップスにも使える万能素材です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
機能性が高い防水生地はたくさんありますが、ベンタイルほどの風合いと存在感を兼ね備えたものはなかなかありません。
便利さや機能性だけじゃ語れない良さがあるのが、生地や洋服の面白さですね。
気になる方は是非ApparelXの商品を御覧ください!