こんにちは。
ApparelXトレンドブログの萱場です。
本日は、掲題の通り、モリトアパレルの展示会にいってきましたので、その模様をご報告いたします。
モリトアパレル株式会社2022年にモリトジャパンから分割、アパレル事業を継承した服飾付属品の専門商社です。
ですので、アパレル業界でモリトというと、現在ではこのモリトアパレルを指します。
ちなみにですが、グループとしては、持株会社であるモリト株式会社があり、その下に、モリトジャパン、モリトアパレル、上記で紹介していない自動車内装パーツなど輸送機器関連事業を行うモリトオートパーツという会社があります。(その他にもグループ関連企業などたくさんあります)
今回は、東京から始まり、大阪、福山と3箇所で行われます。
私は、新人メンバーと部長と一緒に東京本社で行われた展示会に行ってまいりました。
場所は、下町の雰囲気(道路が大きく、比較的人が少ない)が感じられる蔵前です。
モリトアパレル入り口
本社の一室で行われた今回の展示会では、リサイクルナイロンや開発中(まだ量産化されていない)の製品、海外ブランドの製品を中心に展示してありました。
写真を撮らせていただけたので、ご紹介していきます。
これは、リサイクルナイロンの展示スペースで、奥の製品に使われている生地や、左の方にあるボタン、コースターなどすべてリサイクルナイロンから作られています。
モリトというとハトメやホックといった附属を思い浮かべる方も多いと思いますが、最近は、このようなリサイクルナイロンにも力を入れられています。
現在、カット対応などはされていないようですが、リサイクルナイロン生地もやられています。
リサイクルナイロンの横には、漁網リサイクルナイロンのリサイクル工程が展示してありました。
こうやって見るとわかりやすいですね。
他で聞いた話ですが、リサイクルナイロンは(他のリサイクルの化繊も同じかもしれませんが)、ケミカルリサイクルで原料の段階まで戻した場合、バージンナイロンと区別するのが困難になるようです。
そのためトレーサビリティーが重要となっています。
開発中というタグが示す通り、通常の品番のように発注してすぐ用意できるような製品ではありませんが、面白い製品がありましたのでいくつかご紹介します。
こちらは、ホコリがつきにくいモールドマジックという面ファスナーに、シリコンでプリントしたりループ部分を立体的にプリントできる加工の見本です。
またモールドマジックは、テープ自体を薄く仕上げる事が出来るので、フック側のテープにプリントを行いデザインとして活用することができます。
ハイトレル®は、柔軟性と優れた耐久性を備えた熱可塑性ポリエステル・エラストマーであり、一般的なプラスチックにはない柔軟性が特徴です。(展示パネル引用)
触ると分かるのですが、少し柔らかいです。柔らかさでいうと、プラスチック樹脂以上ゴム未満といった感じです。
柔らかいので、肌当たりが良くなるのと、スナップボタンなどは、はめるときの「パチッ」という音がほとんどしなかったので、静粛性にも優れていると言えます。
白いほうがハイトレル®、黒いほうが従来のプラスチック樹脂タイプです。見た目はほとんど変わりませんが、ハイトレル® は、ゴムに近い質感なので、よりマットな表情です。
こちらもハイトレル®を使用したストッパーです。
ハイトレル®ならではの、バネ性を生かした、バネの無いストッパーです。
スポーツ、アウトドアウェアが好きなので、先程のブロックテーピーもそうですが、こういうパーツは、面白いですね。
実際どういう構造になっているのかは、以下の動画で、透明の巨大模型を撮影したものをご覧いただけます。
イタリアのファスナーメーカーのNYGUARD社のファスナーたち。名前から分かる通り、務歯が樹脂でできておりメタルファスナーより軽いです。
モリとアパレルといえば、この辺のメタルパーツ。トップパーツのペイントバリエーションはとても綺麗でした。
このあたりは、モリトジャパンのインソールブランド(is-fit)の製品も展示してありました。
PFOAフリーの小松マテーレさんのダントツ撥水®の生地見本も奥の方に展示してあり、水滴の転がり具合(撥水性)を体験できます。生地自体もピーチスキン調の柔らかくマットな表情で、良い感じでした。
現場からは、以上になります!
実際に展示会に行かれていない方でも、アイテム探しの一助になれば幸いです。